近年、ウェディングは従来の様式にとどまらない自由でオリジナルなスタイルが好まれるようになってきました。
形式よりも自分たちの個性や、大切にしたいことを重視する人たちが増え、それを実現するため多様な選択肢も増えましたね。
もう3年も前のことになりますが、私たちのウェディングも、フォトウェディングをメインにしたとてもラフなものでした。
様々な場所でフォトウェディングを複数回、そして家族だけで神前式、レストランで小規模な会食を行いました。
今回はその時のことについて、前編・後編に分けてご紹介しようと思います。
このようなウェディングにした理由は、
- ・離れて暮らす両親の他県への移動が、体力的に容易ではないこと
- ・ウェディングドレスを色々着てみたいという欲が出たこと
- ・大々的に結婚式をするほど招待する知人が大勢いないこと(笑)
でした。
-自分たちに合ったプランは
当時私たちは東京で暮らしており、結婚式を挙げるならやっぱり東京で、と考えていました。
しかし、愛知に住む新郎の父は闘病生活を送っており、東京での式への参加は現実的に容易なことではありませんでした。
またドレス選びを始めると、ロケーションやテイストに対する妄想が次々に膨らみ、この雰囲気ならこのドレスが素敵、あっちのドレスも素敵・・・
ドレスは外せないけれど、せっかくなら白無垢も着たい・・・
と衣装とロケーションに対してあれもこれもと欲が出てきました。笑
それならば莫大な費用がかかる結婚式を挙げるのではなく、ロケーションや衣装を変えて、写真撮影をメインにした
ウェディングの形がいいんじゃないか、と考えるようになりました。
(ちょうどいいことにカメラマンは自前でいけそうだし、立派な式をするほど招待客もいないし、と。笑)
こうして、
- ・新郎の故郷である愛知で和装フォトと地元の神社で神前式+洋装ロケーションフォト
- ・新婦の故郷である群馬で洋装フォトとレストランウェディング
- ・東京の借家で洋装フォト
というウェディングプランになりました。
衣装については和装も洋装も東京近郊のショップでレンタルし、現地へ郵送する形で手配しました。
小物類はネットで調達。洋装のヘアメイクは、特にこだわりもなく化粧に対しても無頓着がゆえ、自分で簡単に済ませてしまいました。
試着の様子。普段選ばないものも、似合わないものも手を出してみる。ある意味、この時が一番幸せ度が高いのかも…
和装のショップは2軒、ドレスショップは4軒ほど回ったように思います。今思うと、せっかくの機会、もっと色々と見てまわれば良かったなぁと。(笑)
<愛知ー和装編>
愛知の撮影場所はネットで探しました。地元である瀬戸市からそう遠くない場所にある、和装に相応しい庭園と古民家が素敵な文化施設を予約しました。
施設利用料は2、3時間で3000円未満の金額だったかと思います。お安くて助かります(笑)
白無垢は東京の「KIMOMO SHOP」さんでレンタル、新郎の実家に郵送してもらいました。
撮影前日、群馬の両親とともに撮影場所の近くにある民宿に泊まりました。当日はその宿に着付師さんに来てもらい、着付けとヘアメイク。
着付師さんもネットで探して、出張依頼をしました。
着付けが終わった後に着付師さんから「必要ならこの後も介添同行できますからね」と言っていただきましたが、「多分大丈夫です〜、身内だけなので」と介添えはお願いしませんでした。
ところが、撮影場所に着くなり重い白無垢の扱いに苦戦し、すぐさま「すいません!やっぱり今から来てもらえませんか!」と慌てて着付師さんに電話、急遽引き返していただきました。
気崩れのお直しはもちろん、立ち姿なども見て下さり、とても心強かったです。
着付けのみでお直しは自分達でどうにかなるだろう、という考えは無謀だったと痛感しました。(着付師さんが急な変更にも対応してくださって本当に良かったです…)
午前中にロケーション撮影を済ませ、午後から瀬戸の神社で家族だけで神前式を行いました。
一生に一度の晴れ姿を父に見せることができたことが、何より嬉しかったです。
<愛知ー自前ドレス編>
ウェディングドレス探しをする中でとても役立ったのが “ Pinterest ” でした。
素敵なドレスイメージをいくつも見つけることができ、沢山の妄想を膨らませてもらいました。
(イメージが膨らみすぎて、最終的に1着に絞ることができなかったんですが笑)
その中でも私が一際惹かれたのが、ドイツのブランド「Lilly Ingenhoven」のこのドレスでした。
このドレスが日本で着られないものか、英語で問い合わせメールをしたほどです。
(日本へのレンタルは現状難しいけれどオーダー作成なら可能ですよ、とお返事をいただきました。)
レンタルやオーダーはできないけれど、似たような雰囲気で自分で用意できないものかと考えました。
そこで、スカートはサテン生地で母に製作を依頼、トップスは似たようなものが売っていないか、色々なお店を探しました。
「愛知は和装しか予定してないな」とこの自前ドレスを着て、ロケーションフォトをすることも思い付きました。
そうしてこのような形で、憧れのドレス…らしき格好で写真を撮ることができました。(笑)
ドライブしながら見つけた場所や思いつきで訪ねた場所などで撮影しました。
たまたま見つけたススキの道で写真を撮るために、草ぼうぼうの河川敷をかき分けながら降りたなぁ、と懐かしい思い出が蘇りました。(笑)
全くまとまりがないですが、「後編」でも洋装のフォトウェディングについて、ご紹介したいと思います。