-家族写真を撮りはじめたきっかけは？

26年前、次女が生まれたのをきっかけに家族写真を撮っています。

-なぜ毎年家族写真撮るように？

初めて家族の写真を撮りに行った時、その写真館で何年か分の家族写真が一枚になっている大きなポスターを目にしました。 それを見た時、「うちもこれ絶対やりたい！」と思ったのがきっかけです。

最初は家族の記念日に、正装して撮っていましたが、回数を重ねていくうちに普段着で撮るようになりました。
撮影の日は、子どもたちも自分でお気に入りの洋服を選んで。時には部活のユニフォーム姿の写真もあります。

-どのようなタイミングで写真を撮っていますか？

子どもの誕生日や七五三など特別な日に「記念写真」を、それとは別に思い立った時に「家族写真」を撮ってきました。
長らく街の写真館で撮っていましたが、2008年、我が家に犬がやってきた頃から吾妻山のロケーション撮影にしました。

それからずーっとカメラマンさんは同じ方に、毎年お願いして撮ってもらっています。 うちの犬のことも大好きだし、家族全員の関係性もよくわかってくれているんです。だからアルバムを作るときの写真選びも安心してお任せできます。

-カメラマンさんとそんなに関係が密なんてすごいです。毎年欠かさず撮り続けるのは大変ではなかったですか？

子どもたちが中学生くらいになって思春期になると、撮るのを嫌がりましたね。
それまではどの家庭も定期的に写真を撮るのものだと思っていたようでしたが、そうではない事に気づいて。
でも「これはお母さんの大切な宝物だからお願い！」と説得して付き合ってもらいました。

子どもたちが独立して東京で暮らすようになってからも撮影の時には帰ってきてもらっています。
ある年、約束の時間になっても長女が現れないということもありました（笑）
「なんで写真のために帰らなきゃいけないの〜」と言っていた子どもも今では諦めたようですね。

-田渕家に生まれた宿命ですね。溜まっていく写真を見てお子さんたちはどんな反応ですか？

写真を撮ることがあまりにも日常的なことすぎて、娘たちはなんとも思っていないようです（笑）
"お母さん、またやってる"、くらいの気持ちみたいですね。

-アルバムにして残すのは大変ではないですか？

私自身、自分が小さかった頃の写真がとても少なかったんです。たった2枚だけ。だから子どもたちの写真はたくさん残したいと思いました。
このアルバムが増えていくのは私の楽しみでもあるんです。

-特に気に入っている写真はありますか？

娘が赤髪にした時の1枚です。こんな頭にすることそうないから、今見返しても面白くて。
犬も一緒に赤髪にしてるんです。髪を青くした時のものもありますよ。
犬の衣装もその時のイベントや家族の様子に合わせたりして。どんな格好をさせるかも楽しみの一つです。

-毎年写真を撮り続けることの醍醐味とは？

家族の変化や子どもたちの成長を残せることです。
時には、そこに写る人やペットがいなくなってしまって悲しい時もあるけれど、楽しげな写真や思い出がその気持ちを癒してくれることもあります。

最近娘が結婚して、近くウェディングフォトを撮るんです。また新しい家族が増えて、今から撮影もとっても楽しみなんです。